【work】桜タイル@マンション内装

 

 

 「マンション住居に対して、住まい手、大家、施工者が同じ目線になって、一緒に暮らしの空間を創り上げたい。」
自社の物件で実際に夢を叶えはじめたマンションオーナーの岩崎さん。
今回の桜モチーフタイルは、そんなオーナーの新しい取り組みに共鳴する形でこの世に生まれた。

 

 


顔の見える関係を作りたい。賃貸住宅もタイルも同じと共感。


オーナーと居住者、メーカーと施主、提供する側と使う側がその垣根を超える。「顔の見える関係作りを大切にしたい。」という岩崎さんの思いや取り組みとTILEmadeの理念が共鳴した。
タイルを使って個性的な空間ができるのならぜひやってみたい、と横浜のマンション物件を一緒に手がけることに。

当初、岩崎さんのタイルへの印象は、「いろいろ種類がありすぎて逆に手が出しにくい。施工など手間がかかりそう。」というものだった。壁紙と比べ、扱いづらい建材というイメージがあったという。

今回TILEmadeとともに、新しい挑戦へ。 


打ち合わせは、オーナーも施工会社もメーカーも立場を超えて。


早速横浜に伺って打ち合わせをスタート。まず、タイルにできること、タイルのある空間がどんなものかイメージの共有から始まった。メンバーはオーナー「岩崎興業地所株式会社」、施工会社「todo」、「TILEmade」の3社で行われた。

 

 

 

 

 

 

集まった全員で空間のイメージを膨らませ、理想の空間・タイルについてディスカッション。

話し合いを重ねた結果、桜の花びらが水面に浮いているイメージのタイルを作ることに。タイルはゆるやかにカーブしていて、釉薬の美しさが映えるものにしようと決定した。

 

 

 

 

 


難しいオーダーもとことん試験を重ねることで、イメージを形に。


ここからイメージしたタイルを形にする作業へ移行。今回は、このような花びらをイメージ。

 

この形作りでクリアしなければならないのが、「ゆるやかな曲線」と「左右で異なる厚み」。

生地の厚みが違えばタイルは反りやすくなるため、焼き物の特性を理解した慎重な開発が必要となる。機械は作れない難しい形状だが、職人の手仕事がそれを可能に。

TILEmadeでは、機械で作れない異形にもどんどんトライしたいと考えている。今回は、一見シンプルだけど、焼き物の難しさが詰まっている形。

色では、熟練の職人でもなかなか生み出すのが難しいという、表面にヒビの入った「ピンク色の貫入(かんにゅう)」の開発。開発の方向性を確認しながら、イメージがずれないようディスカッションを重ねる。進捗は随時報告し、距離を感じさせないスピードのあるタイルづくりを目指した。

 

 


「施工もみんなでやりましょう!」タイルに触れる機会も。


タイル納品の最終日、オーナー、施工会社、メーカー、今回のメンバー全員が横浜に集まった。打ち合わせの中で、せっかくなのでみんなで施工までしましょう、という話になったのだ。タイルは、壁面に散りばめられたように、ランダムに施工することに。全員で貼っていくうちに、「初めての経験で貼るのは楽しい」「タイルってよく見るととてもキレイ」と、タイルを手にして自然と笑顔が溢れた。  
 

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