モザイクタイルのDIYを検討していると、よく耳にするのが「表紙貼り」と「裏ネット貼り」という言葉。どちらもタイルを施工しやすくするための方法ですが、その仕組みや使い分けについては、意外と知られていないことも多いです。
この記事では、
🔍 表紙(おもてかみ)貼りとは?
🔍 裏ネット貼りとは?
🔍 それぞれのメリット・デメリット
🔍 どんな現場でどちらを選ぶべきか
を、できるだけ分かりやすくまとめました。
■ 表紙貼り(おもてかみばり)とは?
タイルの表面に紙を貼り、裏側を露出した状態でユニット化したもの。

施工時はタイルの裏面にしっかり接着できるため、昔から外壁タイルなどで多く使われてきました。
◎ 表紙貼りのメリット
- 1枚1枚の接着力が安定しやすい
- しっかり圧着できるため外壁や屋外にも向いている
- 目地割りがきれいに決まりやすい

モザイクタイル用の薄めの紙と特殊な糊で付いているのですが、意外にもしっかりとした強度があります。もちあげても簡単には取れません。
▲ 表紙貼りのデメリット
- 施工後、紙を水でふやかして剥がす手間が必要
- 乾燥具合や作業スピードに職人技が求められる
- 内装小サイズタイルではやや手間が大きい
👉 外壁・屋外・強度重視の現場で選ばれることが多い方式です。
■ 裏ネット貼りとは?
タイルの裏側にネットを貼り、表面を見える状態でユニット化したもの。
表面は通常のタイルの表情が見え、裏返すとしっかりネットで繋がっています。


先ほどの紙貼りよりも強く安定しています。内装タイルやモザイクタイルなど、現在主流になっている施工方法です。強度が強いため、初心者の方も扱いやすいと感じると思います。
◎ 裏ネット貼りのメリット
- 施工中もタイルの表情が見えるため位置調整しやすい
- 剥離作業が不要で作業効率が高い
- DIYでも扱いやすい!→ここは重要ですよね。
▲ 裏ネット貼りのデメリット
接着面とタイルの間にネットが入るため、
- 使用するネットの種類によっては接着強度に影響
- 屋外や高耐久用途では慎重な検討が必要
- 熱・湿度・モルタル条件によって相性差が出る場合あり
👉 内装・キッチン・洗面・店舗内装などで使われることが多い方式です。
■ どっちを選べばいい?用途別おすすめ
🏢 外壁・屋外・耐久性重視
→ 表紙貼りがおすすめ
🏠 内装・デザイン重視・DIYなど施工効率重視
→ 裏ネット貼りがおすすめ
ただし、
- 使用環境(屋内 / 屋外)
- タイルサイズ
- 下地条件
- 接着剤 / モルタルの種類
によって、最適解は変わります。
■ 施工トラブルを防ぐためのポイント
✔ 表紙貼りの場合、紙の剥がしタイミングを誤らない
表紙貼りの場合、接着材がまだ柔らかすぎるうちに紙を剥がすとタイルが動いて目地が乱れ、逆に固まりきってからだと紙が剥がれにくくなります。
指で触るとかすかに跡がつく程度に固まり始めたタイミングで、紙の上から軽く水を含ませ、ふやけてきたら斜め方向にそっと剥がすのがポイントです。
✔ 迷ったら、専門業者に相談
タイルの貼り方は、場所(屋内・屋外)・環境・サイズ・下地条件・接着剤の種類によって、最適な方法が変わります。インターネット上の情報だけでは判断が難しいケースも多いため、「どちらがいいのか分からない」「この現場で使えるのか不安」という場合は、無理に自己判断せず、施工を行う専門業者の方に相談するのがおすすめです。
適切な方法を選ぶことが、仕上がりの美しさと長持ちにつながります。
■ まとめ
表紙貼り=強度重視・屋外向け
裏ネット貼り=施工性重視・内装向け
どちらが良い・悪いではなく、「どんな場所に使うか」「どんな仕上がりを求めるか」で選ぶことが大切です!

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